やまうえの鰻
大村と鰻
鰻といえば母を思い出す。
祖父が大の鰻好きで、早く亡くなった祖母に代わって、女学校の頃から鰻をさばいていた。
鰻のヌルヌルを取るのには、カボチャの葉が一番良いとよく言っていた。
明治四十四年の生まれだから、昭和初期の話である。
その鰻はどこからきていたのだろうか。
江戸時代の記録『郷村記』には、大村の郡川では鰻がたくさん捕れ、ことの外、風味が良いと記している。
その伝統は今でも郡川下流に鰻塚として伝わっている。
川中に石塚を積み、そこに潜む鰻を捕る伝統漁だ。
母がさばいていた鰻も、おそらく地元の鈴田川古松川で捕れたものだったのだろう。
鰻は今よりずっと身近な食だった。
伊勢町の皇大神宮の前には、松倉という老舗の鰻屋があって、前を通ると香ばしい匂いがたまらなかった。
この度お料理「やまうえ」が鰻を始められた。
大村で鰻の復活だ。大いに楽しみである。
富松神主
完全無投薬の薩摩の若うなぎ
たくさんの方々との出会いから生まれた、大村で最高級の国産鰻を食べることが出来るという贅沢。
徹底された品質管理のもと完全無投薬で大切に育てられた安心・安全な鰻。
産地証明書と抗生物質検査の陰性の報告書をいただいております。
安心してお召し上がりください。